



副鼻腔は「骨の内側の空間(隙間)」であり、筋肉等で動かす(=変形させる)ことはできません。その一方で、前頭筋や上唇鼻翼挙筋といった表情筋は「骨の外側に貼りついている」ものです。つまり、副鼻腔と表情筋は直接的なつながりはありません。
副鼻腔を「感じる」のは、お気付きの通り、
① 口蓋帆挙筋や口蓋帆張筋、および上咽頭収縮筋(じょういんとうしゅうしゅくきん)が適切にゆるみ、
② 軟口蓋が下がることによって咽頭(いんとう(≒ノド))と鼻腔が開通し、
③ 音波(=声)が鼻腔に伝わってゆき、
④ 鼻腔に満たされた音波が、鼻腔と副鼻腔をつなげる細い管の中を通過し、
⑤ 副鼻腔の中にまで音波が到達した時に
「感じる」ことはできます。
つまり、
「頬に振動を感じる」ためには軟口蓋の調節が不可欠なので、
「頬に振動を感じて!」という指導文言は、
咽頭の調節をさせるためのキューワード(=動作を引き起こすためのきっかけとなる言葉)
と解釈することができます。