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2026年3月東京開催声楽マスタークラス
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2026年3月東京開催声楽マスタ―クラスArte della Lirica Italiana

「肩甲胸郭関節」について、書籍と講義で関節の有無の見解が異なるが、どう解釈すれば良いか?

本を読むと、「肩甲骨と胸骨の間には仮想的に関節が存在するとみなすことが出来、これを、肩甲胸郭関節と呼ぶ場合もある」と書かれていました。講義の中では関節は無い、とのことでした。どう考えればいいでしょうか?

肩甲胸郭関節(けんこうきょうかくかんせつ)は、狭義の関節の定義には当てはまりません。

関節(≒滑膜関節)とは、「関節腔(かんせつくう)をもち、関節面が関節軟骨(かんせつなんこつ)で被覆され、関節包(かんせつほう)(外層の線維膜+内層の滑膜)で囲まれ、関節液(かんせつえき)により低摩擦で運動する連結構造」と定義されます。この定義からは、「肩甲胸郭関節は関節では無い」といえます。

しかしながら、単純に「骨と骨とが動き合う」という論点からなら、演奏中の肩甲骨は肋骨に対して動きますし、呼吸中の肋骨は肩甲骨に対して動きますので、「肩甲胸郭関節は関節である」と言うこともできます。

ご参考までに、「肩の関節」は4つあります。
・肩甲上腕関節(けんこうじょうわんかんせつ):多くの人が言うところの肩の関節。上腕骨のみを動かす関節。
・肩鎖関節(けんさかんせつ):鎖骨(さこつ)と肩甲骨のつながり。鎖骨が肩甲骨を吊り下げる関節。
・胸鎖関節(きょうさかんせつ):鎖骨と胸骨(きょうこつ)のつながり。鎖骨が動く土台の関節。
・肩甲胸郭関節:肋骨と肩甲骨の隙間の”仮想”関節

そう考えますと、ピアニストが練習することができる”関節”は、数多くあると考えることができ、ピアニストにとって鎖骨の重要性がより深く理解することができます。

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