



ジストニアの診断基準は、近年においてその概念と診断基準がようやく確立したものであり、具体的な治療法は、現時点では確定したものがありません。
指先等の動きに限定しますと、エビデンスが取れている練習方法としては
・エラーが起こればそこで完全に中断する
・エラーが起こるフレーズを繰り返し練習しない
・テンポを落として練習する
これら3つのみとなっているのが現状です。
「エラーが起こることを認めましょう」といったその場しのぎの声掛けや、「練習を重ねれば克服できるよ」といった精神論は、逆に追い詰めてしまうことは言うまでもありません。
もちろん、様々な対症療法が展開されていますが、結果的には本人の動きを最も引き出しやすい様々な方法を、様々に試行することになります。
大掛かりなものとなると、頭の皮膚からの電気刺激で改善が認められる症例があったり、薬物により緊張状態を緩和させた状態で練習を継続したりといった、一般的な音楽教室ではまず不可能な取り組みもなされていますが、一定の結果までは達成しておりません。
思い通りに表現できない苦しそうな状況を改善したいお気持ちはとても良くわかりますが、人類の智慧はまだそこまでは集積できておりません。今後に期待いたしましょう。