感想ースカラ座コレペティベンツィ先生オンラインレッスン
2024年1月からスタートしたスカラ座コレペティベンツィ先生オンラインレッスン受講生から頂いた感想です。
スカラ座オペラ公演で大変お忙しいなか、私達のために貴重なレッスンをしていただいたベンツィ先生と受講生の皆様に感謝いたします。
受講生Tさん
まずはこの様な企画をしてくださり、貴重な機会を頂けたことに感謝申し上げます。
自分としては飛びついてみたものの、日程が調整できないことが多く、受講やリアルタイムでも参加があまりできなかったのが残念で、他の方に譲れば良かったなぁと途中から申し訳ない気持ちでありました。
それでも実際にレッスンを受講することができたのは有り難かったです。
ベンツィ先生の仰るアドバイスは大変的確で具体的でしたので、聴講だけでも良く分かり、自分も同じようにトライしてみようと思わせてくれました。
閉口開口から始まり、レチタティーヴォ、ヴァリエーション、レパートリー、魅力ある歌い手として、興味を持ってもらえる歌手になるために…(鋭い指摘が刺さり改めて背筋が伸びました)とても濃い内容でした。
オペラに積極的な劇場があるわけでもなく、コレペティも稀な存在の地方在住者からすると、先生のお言葉の端々から色々な意味で軽いカルチャーショックを何度も受けつつ、たくさんの刺激を受けました。
また先生の控えめながらお話くださる劇場での日常の出来事のお話は、伝統あるスカラ座やオペラの歴史の中の物語を自分も少し共有できている気がして大変興味深かったです。
また次の機会にも何かしらの形で参加させて頂けたらと思っております。
改めて素晴らしい機会をありがとうございました。
受講生Aさん
Benzi先生のご指導を受け、表現は楽譜に書いてある言葉、リズム、記号を読み込み、なぜそう書いてあるのかを考え、作品に近づいていくことを学ばせていただきました。
それは何か特別なことや、奇をてらうことをするのではなく、先生の仰ることはシンプルですが、出来た箇所からは美しい音楽が浮かび上がるのをレッスンや聴講を通して体感させていただきました。
先生の温かいお人柄とご経験のお話からも、音楽を学ぶ素晴らしさや勇気をいただきました。
本当にありがとうございました。
受講生Yさん
最終回でわたしの質問を取り上げてくださりありがとうございました。
似た質問が過去にあったので先生の回答もかぶるところがあり失礼しました。
でもプラスで新しいお話も聞けたのでよかったです。SNSでさまざまな歌手がいろいろ発信しているのは見ています。
先生がおっしゃるとおり、いろいろな方がいるので「ピン」とくる人を選んでいます。オロペーサは日常だけでなくリハや音楽稽古などを配信してくれていてるので「リハでもこのくらい歌うんだ、どんなときでもこのクオリティなんだ!」など、知りたかったことが知れて興味深いです。
講座については、他のかたの歌唱へのアドバイスでも、だいたいなりがちなところを指摘されているので、勉強になりました。
どうしてそのテンポなのか、その音量なのか、その表現なのかを明確に教えてもらえるのが経験のある先生から学ぶメリットだなと感じています。
受講生Kさん
何よりも本物に触れる時間はいつもかけがえなく、脳の変化が起こっていると感じます。
私はレチタティーヴォのところを中心に見て頂きました。これまで一流歌手の演奏を聴いて、
既定の形(言葉の入れ方やフレージングなど)を真似して歌おうと思っていても、なぜそうなるかや、
イタリア語の構音の理解が浅いためにできないのだと考えていましたが、
今回のベンツィ先生のレッスンで教えていただいたことを再現しようとすると、
今まで歌っていた形とは全く違うものがフッと出てきて、
驚くような瞬間が何度かありました。
また、この言葉は息を交えて、など、
ムーティ氏が当時歌手に与えた指示の一部を頂けたことは一生の宝物です。
素晴らしい学びの時間をありがとうございました!』
受講生Mさん
5回目の講座の録画を拝見し、最初のQ&AでのBenzi先生のお話は胸のつかえが取れるような、私にとっては大変素晴らしい内容でした。
もちろんそのあとのDove sonoを弾き歌いしながら端的にレクチャーしてくださるのには、もう驚きに近かったです。
早朝に録画を見たので、1日頑張れました
聴講生の感想
明快で充実したレッスン内容に感動致しました。
1月8日のみ申込をしましたが、1月21日のレッスン聴講もすぐに申込みます。
楽譜からあれ程たくさんのことが読み取れるなんて、、と、感動の時間でした!
そして、通訳までしていただき、感謝いたします。
『正しい演奏から興味深い演奏になります』というお話しが、とても印象的でした。
受講生Wさん (モーツァルトのレチタティーヴォ)
どんなレッスンかドキドキしていましたが、とても分かりやすく、迷う要素の多いレチタティーヴォのモヤモヤが、今日だけでもかなりスッキリしました。
イタリア語の文章や語感をしっかりと反映させることで生き生きとレチタティーヴォ部分を歌唱できるんだなと改めて思いました。休符の取り扱いは、今までは自分では思い切ってできないというか、文章がつながっているのは理解できるけど一応楽譜に休符書いてあるからその通りに歌った方がいいか?(日本人…)と思ってモヤモヤしていましたが、楽譜にとらわれすぎず、省く休符と生かす休符を一度決めてしまって良いんだなぁと思いました。
アッポッジャトゥーラもセンス良く付けられるとセッコが立体的になるのを感じました。
私の楽譜には書かれていない箇所も先生よりご指摘があり、この判断は自分ではできませんが、キャラクターの性格や大事な言葉、どんな音が与えられているかを踏まえて自分でも可能性を考えてみることもしてみようと思います。
大変勉強になりました。次回からも楽しみです。
ありがとうございました。
またレチタティーヴォの企画ぜひお願い致しますm(_ _)m