



喉の奥の壁の働きは、飲み込む動きの時に非常に重要です。
この時の動きは以下の3つの動きを同時に行って、飲み込む時の食べ物の【通路を狭く】させます。
1 後ろの壁が前にせり出てくる
2 横の壁が中央に集まってくる
3 軟口蓋が下から上に跳ね上がってくる
これらの動きを行う上咽頭収縮筋(じょういんとうしゅうしゅくきん)は、随意筋という、意志に従って動かせる筋肉です。
ということは、【通路を狭く】させる筋肉が意志に従うということは、【通路を拡げる】ことも可能ということになります。
【通路を拡げる】ことにより声の響きが変化するということはご体感済みだと思いますので、この上咽頭収縮筋を意志の通りに動かす訓練ができるということになります。
では実際に訓練はどうすればよいのでしょうか。
水を含まない状態で、うがいの真似をして音が出せれば、その音は軟口蓋もしくは口蓋垂が振動している音です。これをSoft Palate Roll(ソフトパレットロール)と言います。これが難しければ、「案外」をゆっくりと言葉に発してみてください。「(あ)ん-が(い)」の「ん」と「が」の間で、ノドの奥で何かがピッと離れる感覚があるかと思います。そこが軟口蓋です。
鏡を見ながら様々に動かして変形させてみてください。そのうちに声を出さなくても動かせるようになります。
なお、口に手を突っ込んだり、鉛筆で奥を突くレッスンは、身体を守る反応を引き出してしまうので、逆に喉を狭くしてしまうことになる事でしょう。
大切な粘膜を傷つける可能性も高いので、オススメはできない練習方法です。