
オンライン開催ーエリザベス先生発声ワークショップ(4月~6月)
2026年3月に予定しておりました「東京開催声楽マスタークラス」の延期に伴い、この度、エリザベス先生による発声ワークショップをオンラインにて開催する運びとなりました。
本ワークショップは、受講生の皆さまから事前にお寄せいただいた質問や動画、曲を共通の事例として取り上げ、エリザベス先生が回答・解説・分析を行う講座です。皆さまの具体的なお悩みを紐解きながら、蝋燭を使った発声練習や動画分析、曲を使ったテクニック分析など実践的な内容も交えることで、全員が自身の課題に置き換えて学べるプログラムとなっております。
全6回のテーマの中から、ご自身の課題や関心に合わせて最適な回を組み合わせてご受講ください。
当日ご欠席された場合も、後日アーカイブ動画をお送りいたしますのでご安心ください。
※当日の内容は、講師の判断により一部変更となる場合がございます。
あらかじめご了承ください。
目次
全6回の日程と内容
時間:各回 日本時間 20:00 – 21:00(アーカイブ動画視聴付)
4月14日(火) 第1回 呼吸・支え
4月21日(火) 第2回 身体・フォーム
5月2日(土) 第3回 パッサッジョ・音域の統一
5月16日(土) 第4回 響き・声のポジション
6月7日(日) 第5回 高音・アクート/中低音・声帯閉鎖
6月14日(日) 第6回 アジリタ・メリスマ/学びの方法
※エリザベス先生の判断により、レッスンの内容が変更する場合があります。
第1回呼吸と支え:4月14日(火) 20:00 – 21:00
「支え」の曖昧な感覚を具体的な身体の動きとして解明し、揺るぎない安定感を手に入れる。
- 「支え」とは何か ─ 身体のどこをどう使うかを物理的に理解する
- 「息を回す」「息を流す」の意味と、量・速度・方向のコントロール
- 長いフレーズを息で支えるための構造とブレスの関係
- 本番前の短い発声時間や待ち時間が長い状況での安定した歌い出し
- 実践ワーク: 蝋燭(ろうそく)を用いた発声練習。
第1回を終えて:
「「支えとは?」をテーマに、エリザベス先生が参加者からの質問に答えながら進めた1時間のオンラインワークショップ。声帯をあたためるエクササイズから息のコントロールまで、丁寧にご説明いただきました。先生が何度もおっしゃっていた言葉
“IDEA CONCRETA E AZIONE CONCRETA”
「具体的なアイデアがあり、具体的なアクションがある。それが歌の本質。」
抽象的になりがちな「支え」という概念を、先生は常に具体的な身体の動き・息と結びつけてお話しくださいました。あっという間の1時間でした。
「歌うこと」をめぐっては、多くの混乱が生じています。だからこそ、私はこのような発声講座を繰り返し開催しています。一度立ち止まって基本を整理すると、本当にやるべきことは実はそれほど多くはありません。複雑に見えて、必要なことはシンプルなのです。基礎の理解と定着、そう気づくことが、大きな転換点になります。正しい土台があれば、歌は着実に変わります。だからこそ、Le Museはこれからも「基本に立ち返る場」を提供し続けたいと思います。
第2回身体と姿勢:4月21日(火) 20:00 – 21:00
下顎の力みや姿勢の迷いを一掃し、全身がしなやかに連動する「自由な身体」の使い方を知る。
- 口の開け方 ─ 「頬骨を上げる」のか「縦に開ける」のか、正解を探る
- 下顎の力みを取り、顔の歪みや顎の緊張を解消する対処法
- 重心の置き方(前・中心・後ろ)と、背中の自由な使い方の関係
- 下半身から上半身への連動と、パッサッジョでの口の形の変化
- エ母音の扱い方 ─ 浮く・抑え込む問題の解決
- 実践ワーク: ストローを用いた発声練習
第3回パッサッジョ:5月2日(土) 20:00 – 21:00
音域の「段差」やパッサッジョを理解する。
- パッサッジョの仕組み ─ なぜ声が変わるのかを正しく理解する
- チェンジでの詰まりや、母音による声質の変化を防ぐ方法
- 高音と中低音を一本のラインでつなぐ練習方法
- 音の跳躍のやり方(特に難易度の高いu→i母音など)
- 高いポジションを保ったまま弱音(dim.)で歌い続けるコツ
- テクニック分析: W.A.Mozart: Exsultate, jubilate (K.165)
Exsultate、Tu virginum , Alleluja 跳躍のテクニック、パッサッジョの注意点、メリスマとパッサッジョの組み合わせ
第4回響き、声のポジション:5月16日(土) 20:00 – 21:00
響きとは?曖昧になりがちな響きの正体を整理して、力みなのない声を豊かに鳴らす
- 「響きで歌う」を物理的に解説 ─ 抽象的な指示に迷わないために
- 声が平べったい・硬い原因を解消し、柔らかく丸い声へ
- ロングトーンで声が固まる問題へのアプローチ
- 動画分析 G.F.Handel: Lascia ch’io pianga
- テクニック分析: W.A.Mozart:
Exsultate, (p7 bar36 dulcia F音が難しい)
Tu virginum (ロングトーンとバロック歌唱のビブラートについて)
第5回高音・アクート/中低音・声帯閉:6月7日(日) 20:00 – 21:00
なぜアクートに多くの問題が生じるのかを理解し、その対応策を知る
- アクート(高音)の出し方 ─ 舌の力み、喉への負担をどう取り除くか
- 高音での声の割れ、ピッチの下がり、ビブラートの揺れへの対処
- 高音連続のあとに中低音が枯れてしまう原因と対策
- 声帯閉鎖の仕組み ─ 中低音がうまく鳴らない時のためのアプローチ
- 正しいハミングの習得と確認方法
- テクニック分析: G.Verdi: Rigoletto — “Caro nome” (終盤カデンツァのHigh Dis)
第6回アジリタ・メリスマ/学びの方法:6月14日(日) 20:00 – 21:00
粒立ちの良いアジリタの極意を学び、本番の緊張に惑わされない歌唱につなげる。
- 音が粒立たない・滑る悩みを解決する、アジリタの具体的な練習法
- メリスマ・トリルのテクニック(跳躍・パッサッジョとの組み合わせ)
- Elizabeth先生がレッスンの大半を割く「拍子に合わせた発声練習」の意義
- 複数の指導者による「教えの違い」との向き合い方
- 「喉を下げて歌う」テクニック ─ ベルカントとドイツ声楽の考え方
- テクニック分析: W.A.Mozart: Exsultate, Alleluja (高度なメリスマとトリルの開始音)
参加費
■ 一般
- 1回券: 3,000円(税込)
- 全6回セット: 16,500円(税込) (全6回セット購入で1,500円お得になります)
■ 26歳以下
- 1回券: 2,250円(税込)
- 全6回セット: 12,000円(税込)(全6回セット購入で1,500円お得になります)
※26歳以下対象: 2000年4月1日以降生まれの方。
お申込
お申込期限
各回2日前まで。
全6回セットご希望の方は2026年4月12日まで。
キャンセルポリシー・お願い事項
- お申込み後は、期日内のご入金をもって受付完了とさせていただきます。期日内でのご入金が確認できない場合、または当法人からのメールにお返事が頂けない場合は、お申込みをキャンセル扱いとさせていただきます。なお、その場合は以降の当法人主催事業へのご参加をお断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
- お振り込み後のご返金は対応致しかねます。その代わりアーカイブ視聴可能な動画をお渡しいたします
- 通信環境について オンライン講座の特性上、講師側または受講生側のネット回線状況により、音声や映像に乱れが生じる場合がございます。
- 当日の入室について 講座開始後、途中から接続された場合は、Zoomへの入室許可までにお時間をいただく場合がございます。
- 講座の中断・中止について 以下のような不測の事態により、講座の継続が不可能と判断される場合がございます。
a) 講師の急な体調不良
b) 火災や停電などの非常事態
c) 自然災害(地震、台風など)
上記の場合、当日の経過時間等を踏まえ、振替講座の実施や対応について弊社にて判断し、改めてご案内いたします。 - オンライン発声ワークショップの録音・録画・スクリーンショット等は固くお断りいたします。
- エリザベス先生の判断により、レッスンの内容が若干変更する場合があります。。内容の変更に伴うご返金は承っておりませんので、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。
受講生からの質問
受講生からお寄せいただいたご質問を掲載いたします。各回では、これらの内容の中からテーマに沿って順次取り上げていく予定です。限られた時間内での進行となりますため、すべてのご質問に先生がお答えすることが難しい場合もございます。あらかじめご了承いただけますようお願い申し上げます。
カテゴリー① 呼吸・支え 「支えについて、わかるようなわからないような感覚です。できているのかできていないのか、イマイチわからない状況です。感覚だけではなく、具体的に物理的にどこをどのように動かせばいいのか知りたいです。」 「息を回してとよく言われるのですが、支えが足りないのか、息の吐く量が足りないのか、それとも別の何かが足りないのか分かりません。」 「発声をする時間が充分にとれない、あるいは発声をしてから本番までの待ち時間が長いなどのステージも多々あり、そのような状況での歌い出しに不安定さがあるので、ブレの少ない、安定した歌唱ができるようになりたいです。」 「歌う時の呼吸の仕方を取り上げてほしいです。」
カテゴリー② 身体・フォーム(口・顎・重心) 「口の開け方が頬骨をあげて、上の歯を見せて、と言われる先生もいれば、顔の筋肉は脱力させて、必要以上に口は開けずに、縦に開けてと言う先生もいて、どちらがいいのか困っています。」 「歌う時の重心は前でも後ろでもなく中心がいいのか、どっしり後ろに立つのか、前の方に重心をかけて背中が自由に使えたほうがいいのか、どれがいいのか困っています。」 「下顎の力が強いと言われる。歌うとき顔がよがんだりする。」 「音の跳躍に伴う口の開け方、唇のフォーム(パッサッジョで異なる?)、体の使い方、高い音で下顎が開きにくく口の開き方がわからない。」 「歌う際のフォームの確認(特に下半身、また下半身から上半身への繋がりかた)や、ストレッチ、ブレストレーニング、フォームなど。」 「パッサッジョでラ〜ミは口を卵形に、ファ〜ドは口を横に開くとレッスンで伺いましたが、もっと詳しく知りたい。」
カテゴリー③ パッサッジョ・音域の統一 「低音から高音まで一つのラインで歌うためにはどうしたらいいか悩んでいます。特に、チェンジのところで母音によって声が変わってしまったり、声を出しづらいと感じることがあります。」 「高音と中低音の発声が乖離してしまう。」 「音の跳躍、パッサッジョの歌い方、パッサッジョで詰まったような声になってしまい歌いづらい。」 「パッサッジョのテクニックを詳しく教えてほしい。」 「中低音と高音の発声が繋がらず、音色が変わってしまう。」 「sul fil d’un soffio etesio 97ページ1番下の段、arcaniのところ。高いポジションを保ったまま綺麗にdimすることが苦手です。」
カテゴリー④ 響き・声のポジション 「響きでもっと楽に歌えるポジションがあると言われる、無駄なところの力を取り除いて、響で歌うとはどういうことなのかがわからない。」 「とても声が平べったくて硬い、柔らかくまるく歌えるようになりたい。どういう声がいい声なのかがわからない。」 「E5より下の音域が、それより上の音域と同じように上に乗せて(もしくはそれより上の音域と同じように喉を開けて)歌うことができない。」 「上に乗せた状態でキープする方法。」 「歌うときのポジションがその日のコンディションによって変わることがあるのですが、ポジションが悪かった時の戻し方が分からず困っています。」
カテゴリー⑤ 高音・アクート・声帯 「アクートを出す時、舌が前に出てしまう。」 「アクートの出し方。」 「本番、後半の高音で声が割れてしまい、対処ができなかったです。もともと声が割れてしまうことが多いのですが、その対処法を知りたいです。また高音を出すときに力んでしまったり、喉への負担がかかったりしてしまい困っています。」 「E5あたりを上に乗せられず重たくなってしまうことできつくなったり、音程が少し低くなってしまう。ビブラートが広く下についてしまったりする。」 「高音を連続させたあと中低音が枯れてしまう。」
カテゴリー⑥ 中低音・声帯閉鎖 「中低音(特にE4より下)がうまく出ない。」 「中低音も高音と同じように響かせるためにはどうすれば良いか。」 「私の場合、中音域から下の音域で声帯をきちんと閉じることが長年できていなかったと思います。響かせようとする意識のクセのために、声帯そのものが機能していなかったと気づきました。低音域でのi→uの母音の発声練習を根気よくやっていたら声が変わり、パッサッジョから高音域にかけても声帯の機能性がよくなった。ただ、やはり低音域の「u」の母音は正しく習得するのが難しいと思います。」 「ハミングで練習しろと言われるが、正しいハミングがまずできない。」
カテゴリー⑦ アジリタ・メリスマ 「アジリタができない。」 「アジリタの練習方法。」 「アジリタができず、音が粒立ちしない。滑ってしまう。」 「メリスマのやり方。」 「メリスマの歌い方の技術について。」 「跳躍のやり方。」
カテゴリー⑧ 師事・学習の方法論・拍子発声 「Elizabeth先生のオンラインレッスンを3回聴講しました。いづれのレッスンでも、必ず、拍子に合わせて発声練習を行っていました。その意義、コツ、注意点を知りたいです。」 「喉を下げて歌うために意識すべきこと、トレーニング方法等があれば教えていただきたいです。」 「エリザベス・シュヴァルツコップにも師事されており、その際「喉を下げて歌う」ということについて、どのように向き合われたのでしょうか?」 「複数の先生に師事していく中で、指導内容の違いに戸惑うことはなかったのでしょうか?どのようにエリザベス先生が自分の声を作って来られたのか、具体的なエピソードを伺えたら嬉しいです。」 「以前は軟口蓋の奥の唾が出るところを酸っぱいものを食べた感じで、と指導を受けました。最近は口の前側を意識するように、奥は忘れなさいと言われました。習熟の度合いによって指導が変わることがあるか知りたいです。」






