「実践」での詩の読み方について
- 「実践」での詩の読み方について。
例えば「Piacer d’amor 」の場合、森田先生は次のように、節の数を数える様に読まれます。
Pia-cer d’a-mor / più cheun dì sol non du-ra (11音節a minore)
mar-tir d’a-mor / tu-tta la vi-ta du-ra. (同上)
しかし、「実践」の時に受講生に求められる読み方は、そうでは無くて、あまり「節」を意識せずに、もっと繋げて緩急や抑揚を付けて読んだ方が良いのではないだろうか、と迷うところです。
Gasman氏の朗読の様にまでは行かないまでも、そっちの方向でしょうか?
つまり、自分の解釈で脚色するのもアリでしょうか。
多分、もし繋げて読んだとしても、あまり感情を込めすぎず、淡々と正確に、まずは「楷書」の様に読んでみよう・・という事でしょうか。
細かい発音の問題点を指摘してくださるので、”イタリア語らしさ”を感じて嬉しくなります。
年明けの中級編に向けて、朗読の時の何か示唆を頂ければ、有り難く思います。
よろしくお願いいたします。 -
本当のところを言うと、もっと基本に忠実にイクトゥスやシナレーフェ、チェズーラ(韻律規則)を意識した読みを徹底的に練習する方をお勧めします。
とはいえ、みなさん学生ではなくご自身の考えや解釈があるので、「このようにやらなければならない」式の指導は好ましくないと思い、受講生のみなさんの解釈を実践編では尊重しました。
それを皆さん自身の練習の時に行った上で、演奏(実践)の時には頭で考えるというよりは、ガスマンのような自然な表現を目指すという方向が理想的だと思います。
韻律形式を重視した読み
意味内容を重視した読み
それらを統合するような表現
この3点に注意して練習すると力がつくと思います。