pppを歌う体の使い方とfffを歌う体の使い方が同じと考えてよいでしょうか?

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【質問】
pppを歌う体の使い方とfffを歌う体の使い方が同じと考えてよいでしょうか?

【回答】
pppとfffの両者の間においては、身体の使い方は違います。
pppとfffの違いは、声門(せいもん)を閉じる力と、そこを突破するに足る気圧の差の組み合わせによって違いが生まれます。
声門は、ノドの中の空気と肺の中の空気を隔てます。我々はその振る舞いを、意識して動かし分けることができます。
pppの場合は声門は弱く閉まります。弱く閉まった筋肉の壁を風が突破するためには、さほど大きな気圧の差は不要です。薄い生地で織られた暖簾(のれん)は、そよ風でも揺れるのと同様です。
その一方、fffの場合は、声門は強く閉まります。強く閉まった筋肉の壁を風が突破するためには、大きな気圧の差が必要です。ビルの入口のガラス扉は、台風でようやく開くのと同様です。
これら2つの要素は、歌い手は全て自らの身体の使い方の違いで、思い通りに操作をしています。
声門を閉じる力加減は、繰り返しの音階練習や強弱の表現の出し分けによって得られた声によって学習してゆきます。
気圧の差を作り出すためには、様々なイメージワードの力を借りて、胸郭(きょうかく)を外側から押さえ込む力によって作り出されたり、胸郭の形を保ったりすることで作り出されます。
そして、この2つの練習は、切っても切れない関係にあります。
pppで歌おうとした時には、声門は弱く閉じて準備しているのに、気圧の差を作りすぎて、声門を突破する力が強くなりすぎると、声帯筋を痛めてしまいます。
その逆に、fffで歌おうとした時には、声門は強く閉じて準備しているのに、気圧の差が少ないと、声門を突破する力が不足して空気が閉じ込められて、そもそも声をつくることができません。
つまり、2つの条件(もちろんそれ以上にありますが)がうまく重なり合った時、pppとfffの表現ができるということになります。
その重なりを思い通りにするために、身体の使い方は様々ありますし、練習方法も数多くあるのです。

 

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