喉の奥の壁を使いやすくするエクササイズ(トレーニング法)や意識するポイントはありますか?

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【質問】
軟口蓋を動かすという話の後に、喉の奥の壁の話をされていたのですが、軟口蓋を動かす際にこの奥の壁が軟口蓋の動きとダイレクトに関係しており、もっと上下前後に喉を広げ声を響かせたいならば喉の奥の壁を使いやすくしなければならない。と仰っていましたが、喉の奥の壁を使いやすくするエクササイズ(トレーニング法)や意識するポイントはありますか?
口に手を突っ込んだり、鉛筆で奥を突くレッスンを受けた事がありますがこれは奥の壁を広げさせる為だったのでしょうか。理論に基づいたトレーニング方法があれば知りたいです。

【回答】
喉の奥の壁の働きは、飲み込む動きの時に非常に重要です。
この時の動きは以下の3つの動きを同時に行って、飲み込む時の食べ物の【通路を狭く】させます。
1 後ろの壁が前にせり出てくる
2 横の壁が中央に集まってくる
3 軟口蓋が下から上に跳ね上がってくる
これらの動きを行う上咽頭収縮筋(じょういんとうしゅうしゅくきん)は、随意筋という、意志に従って動かせる筋肉です。
ということは、【通路を狭く】させる筋肉が意志に従うということは、【通路を拡げる】ことも可能ということになります。
【通路を拡げる】ことにより声の響きが変化するということはご体感済みだと思いますので、この上咽頭収縮筋を意志の通りに動かす訓練ができるということになります。
では実際に訓練はどうすればよいのでしょうか。

  1. まずは軟口蓋の場所を知ることが始まりとなります。

水を含まない状態で、うがいの真似をして音が出せれば、その音は軟口蓋もしくは口蓋垂が振動している音です。これをSoft Palate Roll(ソフトパレットロール)と言います。これが難しければ、「案外」をゆっくりと言葉に発してみてください。「(あ)ん-が(い)」の「ん」と「が」の間で、ノドの奥で何かがピッと離れる感覚があるかと思います。そこが軟口蓋です。

  1. 場所がわかれば、鏡を見て口を開けて、そこが動いていることを目で確認します。人間は目で見たことはとても理解しやすくなるもので、その後の具体的な練習がしやすくなります。

鏡を見ながら様々に動かして変形させてみてください。そのうちに声を出さなくても動かせるようになります。

  1. 動かした結果を目で見て、動かす感覚を得ることができたら、後はいろいろな声を実際に出しながら、2.で確認した動きを同時に行ってください。声が変わることを実感できます。
  2. そこから、自分が表現したい声色は「どのような動かす感覚を伴わせると表現できるのか」という試行錯誤の時間を、発声練習の時間に採り入れてください。

なお、口に手を突っ込んだり、鉛筆で奥を突くレッスンは、身体を守る反応を引き出してしまうので、逆に喉を狭くしてしまうことになる事でしょう。
大切な粘膜を傷つける可能性も高いので、オススメはできない練習方法です。

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