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下あごと歌の関係

歌っているときに『下あごは要らない!』と言われることがよくあります。下に大きく開けていたり、下あごに力が入っていることにより、弊害が生じると思っているのですが、下あごと歌の関係とはどのようなものなのでしょうか。

下あごは2つの役割を持っています。1つが舌の入れ物という役割、そしてもう1つがノドをぶら下げるという役割です。
まずは舌の入れ物の概念からみてまいりましょう。
我々がより明瞭な発声や滑舌を望む時、舌が動けることは大切ですが、舌の入れ物である下あごの骨が動けることも、また大切なのです。
その一方で、「大きな口を開けて声を響かせよう」として無理にアゴに力を入れたり、「下アゴを後ろに引いて深い声を出そう」として、舌でノドを詰まらせたりしていることもよく見かけます。
つまり、歌う時に必要な舌の動きは、下アゴの自由な動きと密接に関係しているのです。このことから、下アゴと歌の関係は深いものと言えます。

次にノドをぶら下げるという概念をみてまいりましょう。
様々な声色を出し分けるには、ノドボトケやその周囲が自由に動けることが大切です。
そのためには、操り人形のように柔軟に動けることが必要となります。
操り人形は、そのてっぺんにクロスした木の棒があり、そこから紐でぶら下がっています。人形が自由に動けるためには、クロスした木の棒が自由に動けることが条件です。
さて、クロスした木の棒を下アゴ、人形をノドボトケと置き換えて考え直してみるといかがでしょうか。下アゴが動けることが歌うことにとって大切であることがご理解頂けるかと存じます。

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