骨盤底筋を含む体の使い方は大人と子供で変わる?
- 大人であれ、小学生であれ、歌の指導をする際、骨盤底筋を含む体の使い方は同じで良いのでしょうか?
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身体の構造は大人も子供も同じですので、身体の「使い方」は同じです。
しかしながら大きく異なる点が2点ございます。
1点目は「随意性(ずいいせい)」すなわち「使いこなしの精度」です。
反復する練習およびその結果の確認を繰り返すことによって、身体の使いこなし方は上手くなります。
その一方で、子供においては、人生時間そのものが短いため、反復練習や結果の確認をする時間が、現時点では短いのが当然です。
この点から、大人よりは体得するのに、どうしても時間がかかってしまいます。2点目は「結果の理解」です。
子供自身が意思決定して行った発声の結果が、「望ましいのか or 改善が必要なのか」を、その子が「理解できる表現に置き換えて」フィードバックしなくてはなりません。
大人であれば、様々な体験や感情を、長い人生時間をかけて体験済みなので、イメージワードでも通じる面はあります(これにつきましてはネガティブな側面もありますが…)。
その一方で、子供はその体験や感情を経験している時間が圧倒的に少ないため、イメージワードを理解できる素地を持ち合わせていません。
この点からも、その子が理解できる表現に置き換えて、身体を理解させる工夫が指導者側に求められます。