
シニアの生徒さんを指導する際に注意すべきこと
- シニアの生徒さんへの指導について。
最近、シニア層の生徒さんを教える機会が増えております。加齢に伴う速筋(そっきん)の衰えなどを考慮し、それぞれの身体に合った選曲の必要性を日々感じているところです。
指導する上で、「怪我の防止のために、絶対にこれだけは注意すべきこと」「関節や筋肉の経年変化により、無理に追い求めない方がよい(またはアプローチを変えるべき)テクニック」などはありますでしょうか? -
シニアの方の練習において気をつけるべき点は
① エラーの予兆が自覚しにくい
② エラーがおきても気付けない
③ エラーが起きると元に戻りにくい
といった点です。お年を重ねてくると、再生する力、すなわち代謝が落ちてまいります。この代謝には、脳や指の神経を作り直す事や筋肉や骨を元通りにする事が含まれます。さて、代謝が落ちますと、実際に起きている疲れや痛みを感じにくくなるために、本当は筋肉が傷んでいたり、椎間板に負担がかかっているにも関わらず、気付けないために、そのままエラーが大きくなってしまいます。そうすると、レッスンが終わって自宅にお戻りになられたくらいに「あれ?腰が?」といったことが起こり得ます。
その点から考えますと、シニアの方々のレッスンにおいては、反応や感覚が鈍っていることを前提にして、
・レッスン前に全身を動かし、違和感が無いかを確かめる
・レッスン時間を細切れにして、身体の回復時間を間に挟む
・レッスン後のご自宅での過ごし方を、次回のレッスンで確認する
といった点に配慮しながらすすめることが大切かと存じます。特に禁止すべき項目はありませんが、若い方のように身体の「力」に任せたレッスンは避けたほうが良いかと存じます。









