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聴覚優位の生徒さんへの指導方法について

視覚優位でなく、目の情報処理が苦手な聴覚優位の生徒さんについて、指番号や音読みの瞬間認識を速くするにはどのようにすれば良いでしょうか?

指番号や音読みにおいて、その”記号の形状(=数字や音符)”そのものには”意味”は含まれません。その記号の存在意義は、①形状を「目で見た」あとに、②「期待される結果」を脳で想定して、③「行動する=演奏する」ことを想起する事にあります。
以上のことから、①視力に問題はないか ②行動を想定できるか ③正確に動かせるか といったように、問題を切り分ける必要があるでしょう。

①であるならば、楽譜と同じような距離においた本を読んでもらうと、ピントを合わせる視力や必要な明るさ 等がわかります。また、弾いている時に習慣的に頭がどちらにひねられているかを観察すると、ひねられた方向と同じ側(例:頭をひだりにひねっているのであればひだり目)をあまり使っていないことがわかります。
いずれも眼科医との相談が必要でしょう。

②であるならば、生徒さんに指番号や楽譜を見ながら、手本となる演奏を聞いたり見たりしてもらうと、取り組むべき行動や取り組むべき練習内容を、「自分の身体の動き」として理解しやすくなります。
ゴールを理解させてから、そこまでの過程を自分自身に想起させる方法です。

③であるならば、基礎練習の中で”共通して”間違えやすい動きや戸惑いやすい音形がないかを丁寧にみる必要があります。
そして、”共通して”エラーを起こしやすい動きがあるのならば、そこを集中して練習する必要があるでしょう。

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