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つい顎があがるのですが、頭のあるべき場所の目安を教えてください

私は目が悪いのでついつい顎が上がってしまいます。頭を有るべき場所に持ってくるには何を目安にすればよろしいですか。

頭の「有るべき」場所はありません。
なぜならば、演奏に必要な動きの中では目まぐるしく変化し続けるからです。中音域と高音域でさえ「有るべき場所」はあっさり変わります。
つまり、全てのピアニストが合わせるべき絶対的な正解はありません。次のフレーズの表現が思い通りにできる場所が有るべき場所だと言えます。
目が悪い方でメガネ等をお使いの方は、レンズを通して楽譜や鍵盤を見ることになります。そのレンズの焦点が合う場所は限られているにも関わらず、メガネは上下に動かすことが出来ません。
その一方で、頭を意識せずに水平に保った時、眼球が映像を結ぶ軸は、水平線より「15°下方」を向いています。つまり眼球を「15°下方」に向けた位置が、眼球を動かす筋肉が一番エネルギーを使わない角度となります。

ピアノの演奏にエネルギーを注いでいる時、眼球運動に余分な意識を割きたくはありませんよね。
そこで、眼球の入れ物である神経頭蓋を、あえて(もしくは無意識に)「15°上方」向けると、「15°下方」に向いている眼球の角度を「相殺する」ことができるので、正面を向くことになります。このことが、労せずして眼球で正面を見ることにつながります。
今度街なかで運転している人を観察してみてください。ほとんどの人がアゴを前に突き出して「15°上方」の頭の姿勢で運転し、視線を運転席の正面に向けている事に気づきますよ。

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