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2017年東京声楽マスタークラス⑩感想

2017年日伊声楽コンコルソ第1位及び歌曲賞受賞された工藤和真くんより

参加前はコミュニケーションに不安があったが、川畑さんに細かく的確に通訳していただいたおかげでメソッドや感覚がしっかりと伝わった。
声の層についての話がとてもためになった。意識はしていたがしっかりと分けられている区域が5つもあったのは知らなかった。
改めてイタリア語の勉強にもっと熱心に取り組んだ方が良いと感じた。
4日間本場のイタリア語の正しい発音やフレージングに触れられたのは歌にも活かせると思った。
台本の読み込みにももっと時間を割いた方が良いと感じた。
発声の方法は違っても、ソプラノのレッスンもとても参考になった。聴講も積極的に参加していきたい。

私が持っている和真君の写真はなぜか、食べ物関係ばかりだわ😀 和真君の集中力に両先生驚いていましたよ

エリザベスの個人レッスンを受けられた松竹玲奈さんより

都合の関係上私は2日間しか参加出来ませんでした。色々湧き出てくる思いはあるけれど、一言だけ言えるとすれば世界が変わった!!Maestraは本当に熱心に教えてくださり(ゴム手袋して生徒の口の中に手を突っ込むほど!)たった1回のレッスンだけで目の前がぱっと明るくなった気がしました。4日間レッスンを受け続けることが出来た受講者のみなさんが本当に羨ましい!成長する上で自分自身と対峙する事は必要不可欠な事。けれどなかなか辛いものでもあります。(自分の欠点とガッツリ向き合う事でもあるから…)でもやっぱり、もっとうまく歌えるようになりたい…!その想いだけを持ち続けて、これからも少しづつ前に進んで行ければと思います。

2年前にデヴィーア先生のマスタークラスで出会った彼女。向上心にあふれ勉強熱心。少しでも彼女ような方達のお手伝いが出来ればいいなと。次は福岡いきますか?

3日間、朝早くから最後の最後まで聴講で参加された安孫子みどりさんから

春のとても濃いマスタークラス、毎日長く見学させて頂き本当にありがとうございました。
あの3日間についてどのように思いをまとめればいいのか、考え考え過ごしておりました。
まずこの本当に貴重な機会を、日本で、誰にもオープンな形で開催して下さったことに心からお礼を申し上げます。偶然ネットで募集を見つけることができて、私はとてもとてもラッキーでした。
そして日本までいらして下さって初めてお目にかかる私まで優しく受け入れて下さったエリザベス先生とボスキ先生、素敵な会場で心地よく過ごさせて下さった岩田さん、そしてそれぞれの歌声で沢山勉強させて下さった受講生の皆さんに感謝ばかりです。

私は学部の頃からずっとコントロールしきれない不安定な自分の声に不満を抱えながら歌っていて、卒業後ついには全く歌えなくなる時期を過ごしました。言葉や、音や、表現したいものは渦巻いているのに、声にとらわれてどんどん身動きができなくなっていくようでした。先生方の教えに反応できない自分が情けなくて泣きながら帰ることもしょっちゅうで、ついには歌いたい気持ちも失せてしまう有様でした。
声とは結局なんなのか、身体に何が起こっていて、自分に何が足りないのか、歌うことから離れて沢山演奏会に行き、発声の本を読み、ボイストレーニングをし、解剖学や運動学を学んで実際にアメリカへ解剖研修にも行きました。
少しずつ人の体が透けて見えるようになり、喉頭で何が起きているのか感じ取れるようになると声も体もとても面白いものになりました。
そしてもう一度歌ってみようかと思いはじめました。

身体をどう使うのか、どの音域・母音でどこの釣り合いをとるのか、とてもクリアに教えてくださるエリザベス先生のレッスンは、色んな身体の作用と声の綿密な地図を見せていただいているようで、今まで個々繋がらなかった色んな教えが鮮やかに意味を持つようでした。(実はマスタークラスが終わってからも沢山気づきがあるのです)
どんどん変わっていく受講生の皆さんの声は聞いていてとてもワクワクしましたし、誰もが人の体はここまでできるのだと見せて頂いているようで毎日どれだけ見ていても新鮮でした。

ボスキ先生のディクションの時間は、発音だけではなく作曲家が音の選択に込めたマジックや、時代の移り変わりとともに変わる表現の仕方、ベルカントの意味にも頷くばかりで、発声ではない”音楽”の楽しさを知るような時間でした。それぞれの作曲家が何を目標にしていたのか、マドリガリズムや調の話や、もっといつまでも聞いていたかったです。曲の中や背景にこれだけのものを感じながら歌うことは、どれだけ歌を立体的に楽しめることでしょう。

そして最後に、思わぬ形で歌わせていただいた時、きっと姿勢や筋肉や細かな直すべきことは山のようにあったと思うのですが、先生はまずコラッジョだと仰いました。祈る強い思いだと。
歌を歌う時、確かにのどや姿勢や筋肉や、冷静に操るべきことは沢山あっても、それでも声を忘れて、時には我を忘れてスピリトを歌うこと。発声練習ではないのだから、と。
これはアイーダの曲のレッスン時にも拝見していて胸がいっぱいになったことです。
思いを解放して感極まる様子を拝見しながら、歌うということはなんて素晴らしいことなんだろうと涙が出て仕方がありませんでした。
もし自分が歌って迷惑をかけてしまったら…と聴講をお願いしていた私に、先生方は技術や知識だけではなくて音楽の楽しさと歌う勇気を伝えて下さったように感じています。
ちゃんと受け取れたように思っていても、実際にやってみるのはやはりとても難しいことばかりです。でも歌いたい気持ちがみなぎっていますから、ひとつひとつ稽古して、次回は勇気を出して、きっと受講をしたいと思います。

ドキドキしながらもとても幸せな3日間でしたので改善点などは浮かばないのですが、受講生の方とお話していて、クラスの映像を撮ってシェアできたら喜ばれるのではないかと思いました。顎の角度や目線など、映像で見られたらとても助けになると思うのですが、携帯だとあまり長くは撮れないそうで、音源だけの方もいらっしゃるようでした。
必要でしたら全国どこへでも、撮影係で伺います!

また次回の計画が動き出したらホームページなどで発信されますでしょうか?
私ももちろんですが、声で困っている方たちにもぜひご紹介したいと思っております。

みどりさん(右)の熱心な様子にエリザべスから「歌ってみる?」と始まった突然の個人レッスンでしたよね。エリザベスの話、レッスンに感動して目に涙浮かべるとても繊細なみどりさん。ビデオ撮影はとても素敵な案です。ぜひ、お願いしようかしら??

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