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腹式呼吸でお腹が膨らむことについて

横隔膜が動かないというのは衝撃でした。
腹式呼吸でお腹が膨らむことについての質問です。
肺に空気をたくさん吸う
➡肺が膨らむ
➡横隔膜が押されて下がる。
➡横隔膜の下にある臓器が下に押される
➡その結果お腹が膨らむ
と聞いていました。
しかし、横隔膜は動かない
そして腹膜腔の圧力は変わらない
などから
上記の解釈は違うのでは?と思いました。
違う場合は、腹式呼吸によりお腹が膨らむことについてどのように解釈したらよいのか教えてください。

腹式呼吸によってお腹が膨らむのは、お腹の筋肉を動かした結果です。
今回学ばれた通り、横隔膜の動きは本当にわずかであり、1インチ程度しか後ろ下に引き込まれません。そして内臓が押し下げられてもその程度です。
その一方で、腹式呼吸を意識している時のお腹の見た目の変化は、横隔膜が下がる距離である1インチの数倍は動いています。
実際、呼吸をしていなくても、腹壁の筋群(腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋)をつかって、我々はお腹を出したり凹ましたりすることができます。
つまり肺が大きくなることとお腹の動きは別々に作り出すことが可能なのです。
また、内臓には当然重さがありますので、その内臓の重さを支えている腹横筋が力を抜くことにより、内臓は自分自身の重さ(=重力)によって下に落ちます。横隔膜で下に押し下げる必要はありません。
多くの音楽家の場合、幼少の頃からお腹に手を当てさせられて「お腹が大きく動くこと=たくさん息を吸えている良い事」と繰り返し教え込まれます。その結果、「お腹を動かすこと」を覚えてしまい、無意識の中で吸気と同時にわざわざお腹を動かすことをしているのです。

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