腸腰筋と横隔膜はどのように連動しているのでしょうか?
- 背中側の横隔膜が下に伸びている~仙骨~尾骨~骨盤底筋~恥骨~錐体筋~腹直筋という流れに腸腰筋は横隔膜とどのように連動しているのでしょうか。
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まず、”流れ”という視点からみてみましょう。
横隔膜が下に伸びている(=横隔膜脚(おうかくまくきゃく))部分から腹直筋までは、腹腔(ふっくう)を後ろ-下-前と包み込むようにつながっています。
その後側に、壁をつくるように腸腰筋(ちょうようきん)は存在します。
つまり、ご質問の中に出てきております”流れ”と、腸腰筋は、別の構成とお考え頂ければ良いかと存じます。
次に、腸腰筋と横隔膜の連動からみてみましょう。
腸腰筋と横隔膜は、腰椎(ようつい)という同じ骨に足場を持っています。
そのお互いの足場は、共有するかのように近くに存在しているので、お互いのFascia(=線維)を絡めあっています。
この点から申しますと、腰椎の部分で動きが連動していると言えます。
その連動とは、横隔膜が働くことによる「吸気」「呼気」と、腸腰筋が働くことによる骨盤の「前傾」「後傾」が、歌唱時に様々な組み合わせで動くことです。