ベアトリーチェ・ベンツィ略歴
Beatrice Benzi (pianoforte)
ミラノのG.ヴェルディ音楽院を卒業。在学中からブルーノ・カニ―ノとルイジ・ザナルディの指導のもと、室内楽、歌曲、そしてオペラ伴奏へ魅せられる。その後、ブルーノ・カニーノさらにシエナのアカデミア・キジャーナでミケーラ・カンパネッラに師事。
トレヴィーゾ市の「Toti dal Monte」付属劇場の「ラ・ボッテガ・テアトラーレ」コンクールでマエストロ・コラボラトーレとして優勝し、1991年から現在までミラノ・スカラ座のコレペティを務めている。
ミラノ・スカラ座では、リッカルド・ムーティ、リッカルド・シャイー、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、ジェフリー・テイト、ジェームズ・コンロン、ヴァレリー・ゲルギエフ、ズービン・メータ、チョン・ミョンフンをはじめとする指揮者たちとともに、数え切れないほどの作品に携わってきた。
RAIイタリア国営放送局のロッシーニの『Viaggio a Reims』、モーツァルトの『Così fan tutte』、ドニゼッティの『L’Elisir d’amore』ではチェンバロ奏者として出演。
スカラ座とスカラ座・フィルハーモニー管弦楽団と、モスクワ、東京、シドニー、アスタナ公演に参加。
ズービン・メータとの長いコラボレーションは、バレンシア(スペイン)のソフィア王室芸術劇場へ、そしてイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団とテルアビブのシャルル・ブロンフマン・オーディトリアムでのコンサート形式オペラ公演へと繋がる。また、メータとは、1991年3月にたプラシド・ドミンゴ、ルッジェーロ・ライモンディ、ヴィットリオ・グリゴーロが出演した『Rigoletto』のRAIイタリア国営放送局放送ワールドビジョンで共演。
リッカルド・シャイーとは、スカラ座の数多くのプロダクションで共演。
デッカ・レコードからは、チェチーリア・バルトリと共演した2巻のロッシーニのカンタータ集に続き『Il Turco in Italia』、ルチアーノ・パヴァロッティのグレイテスト・ヒッツのアルバムもリリース。
アメリカでは数年前からネバダ大学でドローラ・ザジックの指導するドラマティック・ヴォイスのためのコースの一環としてイタリアオペラのレパートリーを指導、ニューヨークではPremiereオペラ財団とLiderkranz財団で、イタリアではボローニャ市のG.B.マルティーニ音楽院でマスタークラスを開いている。イタリアではCentro Studi Italianiと、2018年からスカラ座研修所で指導を行う。
グレゴリー・クンデ、ジョン・オズボーン、クリス・メリット、マルチェロ・ジョルダーニ、ルーカ・サルシを始め多くの歌手と、イタリア・パルマのレージョ劇場やナポリのサン・カルロ劇場、ジュネーブのオペラ・デ・ナシオン、フィレンツェ・オペラ、ロッシーニ・オペラ・フェスティバル、フランクフルト・オペラ、ミラノ・スカラ座などでコンサートを行う。