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2017年東京声楽マスタークラス⑥ボスキ教授

昨日の夜、23時に羽田について、24時過ぎにホテルに着いた私たち。羽田まで教授たちのお迎えにきてくれた上、タクシーの手配も済ませていた美知太郎君、ありがとう~。今日3月30日から声楽マスタークラス Arte della Lirica Italianaの始まり

夜中について、翌日朝9時から授業のボスキ教授は疲れも見せず、新しい生徒たちとの出会いにワクワクしているよう。
声楽テクニックだけのマスタークラスが多いなか、どうしても教授の台本アナリーゼを組み込んだ講習会がしたくて始めたのが3年前。

今回も各受講生が2曲づつ選んだアリアをアナリーゼ。あるアリアの日本語翻訳の意味が違っていたり、辞書だけでは解決しきれない言葉の解釈から読み込んでいくことで明らかになる登場人物像に受講生も「あ~!」「なるほど!」「だからメロディがこうなってるのか!!」「そんな言葉の駆け引きがあったとは!」と新しい発見の連続。和声アナリーゼには慣れているかもしれないが、言葉から引き出す役の感情、表現には受講生みんな若干感動気味。(わかりますよ~。なぜなら私が初めて教授の授業を受けたときがそうだったから)。

「この役の思いがこんなにわかるなんて、こういう性格をもっていたんだ、いま、やっとオペラ全体でのこの役が見えた」と感動して涙を流す受講生まで。楽譜から読み込んだものを観客に届ける巫女のような役割がある私たち。台本作家と作曲家の意図が理解できれば、表現も動きもしやすくなるはず。対訳や音楽から感じられるものだけを基にした表現ではなく、作品の本質を捉える、言葉から読み取る登場人物像、言葉が思考や記憶の手段でもあり、聞き手や話者自身の行動の方向付けをするのであれば、表現するために台本のアナリーゼは必須。レッスン終了後も受講生の質問に答えたり、午後のエリザべスのレッスンを見学してアナリーゼとテクニックの融合の確認をしたりと、日本ではまだあまり行われていない分野の勉強の楽しさを教えてくれたボスキ教授でした

 

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